秋の自然光が入る無人の日本家屋の木机に、文字のない白いはがき2枚、閉じた住所録、黒い万年筆、実家の鍵を並べ、喪中はがきと年賀状じまい、空き家の連絡整理を表した横長の写真調イメージ。
記事内容をもとに生成したイメージです。実在の場所・人物を撮影したものではありません。

結論

親の喪中はがきに「年賀状じまい」も一緒に書けば、一度で済みますか。

喪中はがきは2027年の年始挨拶を控える連絡、年賀状じまいは今後の年賀状の往復を終える連絡として分けます。親を亡くした2026年に両方を決め切る必要はありません。まず喪中と新しい連絡先だけを知らせ、親族・菩提寺・空き家の郵便先を整理してから、年賀状じまいを翌年以降に決めても構いません。寺との連絡方法は最後は菩提寺に確認してください。

違いは「2027年だけ休む」と「今後の往復を終える」

喪中の範囲や年賀欠礼の考え方は、宗派・寺院・地域・家族で同じではない。一般論を各家の答えにはできない。その前提で、喪中はがきと年賀状じまいは、連絡が効く期間で分けると混同しにくい。

この記事では、喪中はがきを「差出人が2027年の年始挨拶を控える連絡」とする。年賀状じまいは「差出人が2027年以降の年賀状の往復を終える連絡」とする。前者は一年分、後者は将来に向けた意思表示である。

連絡相手へ伝えること決める範囲
喪中はがき2027年の年始挨拶を控える2027年分
年賀状じまい年賀状の往復を今後は終える2027年以降
親の逝去連絡親が亡くなった事実と遺族の連絡先知らせる相手ごと

親を亡くした相続人には、三つ目の「親の逝去連絡」もある。亡くなった親の名前を差出人にするのではない。相続人が自分の名前で、故人との関係が分かる相手へ知らせる。死因、相続、実家の売却予定まで一枚へ書く必要はない。

喪中はがきを出したから、翌年以降の年賀状まで自動で終わるわけではない。年賀状じまいを伝えても、人間関係そのものを終える意味とは限らない。電話、電子メール、法要の案内など、年賀状とは別の連絡方法を残せる。

親を亡くした2026年に、2027年以降の付き合い方まで決め切らなくてよい。まず一年分の欠礼と、親が亡くなった事実、新しい連絡先を分ける。家族が迷っているなら、年賀状じまいの判断だけを翌年へ持ち越せる。

日本郵便の喪中はがき印刷は2026年9月1日受付開始

日本郵便は、全国の郵便局で扱う年賀状印刷・喪中はがき印刷カタログの申込受付を、2026年9月1日に始めた。カタログの受付期限は同年12月23日である。2026年8月31日公表の一次資料で確認した。

日本郵便の「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」によると、カタログ印刷には約210種類のデザインがある。差出人の住所と氏名などを印刷し、自宅または指定場所へ届ける。宛名印刷は有料オプションである。

意外なのは、2027年用の喪中はがき印刷が2026年9月1日に動き出していることだ。年末に住所録を開いて慌てる前に、誰へ何を知らせるかを整理する時間が取れる。早い受付開始は、親を亡くした家族にとって良い点である。

ただし、印刷サービスが決めるのは、選んだ文面や差出人情報を紙へ載せるところまでだ。親の知人、相続人自身の知人、法要を知らせる親族を区別する仕事は家族側に残る。宛名データを渡す前に、名簿を一度分けたい。

2026年12月23日は、全国の郵便局で扱うカタログ印刷の申込期限である。相手へ届かせる日の一律期限として、同資料に書かれた日ではない。納期と宛名印刷の条件は、申し込む郵便局で確認する。

申込前に家族側で確かめるのは、差出人名、返事を受ける住所、発送対象、納品予定日の四点である。親の実家を差出人住所に残すと、返事が無人の家へ戻る。2027年も受け取れる住所を決め、住所録の原本とは別に印刷用データを作る。印刷後に宛先の誤りへ気づいた場合の連絡担当も書いておく。

同資料には、喪中はがき印刷の具体的な基本料金や枚数別料金が載っていない。私は価格を推測して書かない。見積額、はがき代、宛名印刷、配送条件を申込先で確認し、家の作法は最後は菩提寺に確認していただきたい。

空き家になる親の住所録は、差出人ではなく関係で分ける

親の実家が空き家になる場合、住所録は「全員へ同じはがきを出す名簿」ではない。逝去を知らせる相手、2027年だけ年賀を休む相手、今後の連絡方法を変える相手に分ける資料である。

ここからは体験談ではなく、私、大石浩之(磐田市/不動産業)の意見である。法要の作法を決める立場にはいない。ただ、家を空ける日と郵便を受け取る場所は、不動産の段取りとして先に確認できる。

たとえば、磐田市見付の実家を空け、相続人が市外へ戻る場面を考える。親の住所録に名前が並んでいても、全員との関係は分からない。私は、宛先を機械的に印刷する前に、次の四区分を紙へ書く。

区分確認すること今すぐの判断
親族・近しい方逝去と遺族の連絡先を知らせるか家族で担当を決める
相続人の年賀先2027年の挨拶を控えるか喪中の範囲を確認する
関係を残す方電話や電子メールへ移すか別の連絡先を添える
関係が不明な方親との関係を知る家族がいるか判断を保留する

一つの世帯が夫婦連名でも、親がどちらと付き合っていたかは名簿だけでは読めない。相続人とも交流が続くのか、故人だけの関係だったのかで、次の連絡は変わる。分からない宛先を一世帯単位で削除せず、氏名ごとに確認欄を残す。家族へ尋ねても分からなければ、保留のままでよい。

死亡直後は、役所、菩提寺、実家の担当を先に分ける。手順は死亡届と菩提寺への連絡順に整理した。年賀状の名簿は、その連絡表の後ろへ足す。死亡届の期限と、将来の年賀状を終える判断を同じ締切にしない。

実家に届いた年賀状は、差出人名と住所、分かる範囲の関係を記録する。親だけが知る相手なら「不明」と残す。詳しい死因、遺産の内容、家の売却時期は書かない。連絡を返す人と、空き家で郵便を確認する人も分ける。郵便受けの管理は空き家の郵便物をためない方法で確認できる。

親の住所録は、家財と同じ箱へ入れて処分を急がない。個人情報があるため、家族内で保管者を一人決める。相続人の判断がそろわない宛先は、削除せず保留欄へ移す。売却を決める前でも、名簿の保管場所と実家で郵便を見る日は決められる。

親族、菩提寺、空き家の連絡先を一枚ずつ分ける

喪中はがきの宛名表と、法要の参列者名簿と、空き家の郵便管理表は別にする。三つは同じ人が重なることはあっても、使う目的と更新する時期が違う。

  1. 親族表には、逝去連絡の要否、2027年の年賀を控えるか、折り返し先を書く。
  2. 法要表には、故人名、法要名、候補日、参列確認の担当を書く。
  3. 寺の連絡表には、菩提寺の寺名、電話番号、家族側の窓口、登録住所の確認日を書く。
  4. 実家表には、郵便受けを見る人、鍵の保管者、次に家へ入る日を書く。

法要の名称を確認する段階では、法要の基礎資料を使える。ただし、基礎資料は各寺の日程や連絡方法を決めない。菩提寺へ故人名、希望日、参列予定者、実家を空ける時期を伝え、自家で何を先に知らせるかを尋ねる。

遠方の親族へ知らせる順は、法要予定を知らせる時期で確認できる。2027年の年賀を控える知らせと、法要への出欠確認を一枚に詰めると、相手が何へ返事をするのか曖昧になる。返信期限が要る案内は、喪中はがきから分けたい。

法要の案内状と実家整理を同日に考える場合は、法要の案内状を出す時期も参照できる。案内状へ載せる連絡先は、空き家になる実家より、2027年も受け取れる家族の住所や電話番号がよい。寺の名簿に残る住所も別に確認する。

家の売却、仏壇の移動、法要の会場は、一枚のはがきで決める話ではない。売却の査定を始めても、法要の相談は続けられる。反対に、法要の日が未定でも、空き家の鍵と郵便の担当は決められる。手続を分けるほど、保留できる判断が見える。

今日決めるのは、終了ではなく連絡の窓口

親を亡くした後の年末連絡で、2026年9月7日にできることは、年賀状じまいの決断ではない。誰が住所録を持ち、誰が返事を受け、どの住所を差出人欄へ載せるかを決めることである。

  1. 親の住所録と、2026年に実家へ届いた年賀状を一か所へ集める。重複だけを印し、分からない相手は消さない。
  2. 「逝去連絡」「2027年の欠礼」「別手段へ変更」「保留」の四欄を作る。一人ずつ、分かる欄だけに印を付ける。
  3. 2027年も受け取れる連絡先を一つ決める。空き家の住所を返事先にするなら、郵便を確認する担当日も書く。
  4. 菩提寺へ確認する人を決める。喪中の考え方、法要案内の順、寺に登録された住所をどう直すかを尋ねる。

四欄の表には、判断日と判断した人の名前も添える。喪中はがきを出した後に親の知人から連絡が来ても、誰がどの考えで宛先を選んだかを家族で確かめられる。原本を上書きせず、2026年の発送用、2027年以降の保留用に写しを分けると、翌年に考え直す余地が残る。

悲しみと住所録の整理を、同じ一枚に押し込めなくていい。喪中はがきで2027年の挨拶を休み、親の逝去連絡で新しい窓口を伝える。年賀状じまいは、家族が相手との関係を確かめた後に決めればよい。私はここを言い切る。

私も、一度の印刷で三つを済ませたほうが家族の負担を減らせるのでは、と迷う。だが、一年の欠礼と将来の終了では、相手が受け取る意味が違う。急いで一枚にすると、残したかった連絡先まで閉じるおそれがある。

私はこう案内している。2026年に決めるのは、2027年の年賀をどうするかと、連絡を受ける人まででよい。実家を売るか、年賀状を将来も続けるかは、住所録と法要の日程が見えてから選べる。印刷条件は郵便局へ、宗派・寺院・地域で違う喪中、法要、費用の扱いは最後は菩提寺に確認していただきたい。

FAQ

よくある確認

喪中はがきと年賀状じまいを同じはがきに書いてもよいですか。

一枚に併記すること自体を一律に否定はできません。ただし、喪中は2027年の挨拶を控える連絡、年賀状じまいは将来の往復を終える連絡です。親を亡くした年に今後まで決め切れないなら、喪中と新しい連絡先だけを先に伝え、終了の判断は分けて構いません。寺や家ごとの考え方は最後は菩提寺に確認してください。

2027年用の喪中はがき印刷は、いつまで申し込めますか。

日本郵便の全国郵便局向けカタログは2026年9月1日受付開始、12月23日締切です。これは印刷の申込期限で、投函の一律期限を示すものではありません。希望デザイン、宛名、有料オプション、納期は申込先で確認してください。喪中の扱いは宗派・寺院・地域でも違うため、最後は菩提寺に確認してください。

空き家になった実家へ2027年の年賀状が届いたら、どうしますか。

差出人名、住所、親との関係が分かる範囲を家族の連絡表に記録し、すぐ処分しないでください。逝去の連絡が必要か、2027年の挨拶だけ休むか、今後は別手段へ移すかを分けます。故人宛て郵便の個別の扱いは郵便局へ、法要案内や寺の登録住所は最後は菩提寺に確認してください。

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Sources

出典・確認先

  1. 参考 日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」

    2026年8月31日発表。全国の郵便局で扱う年賀状印刷・喪中はがき印刷カタログの受付が2026年9月1日に始まり、12月23日までであることを8〜9ページで確認。具体的な喪中はがき印刷料金は同資料に掲載なし。PDFはHTTP 200。2026年9月確認

制度・金額・期限は変わります。相続、税、登記にかかわる個別の判断は、税理士・司法書士などの専門家と菩提寺にご確認ください。 本記事は一般的な情報であり、特定の寺院・家・土地についての判断ではありません。

大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人

大石浩之(磐田市/不動産業)

富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

磐田市で実家じまい・相続・空き家の相談を受けています。菩提寺や墓の話は、家をどうするかの相談と必ず同じ場に出てきます。 その現場で見たこと・聞いたことを、判断できるところとできないところを分けて書いています。

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